国産車やドイツ車と比べても、デザインや感性を重視して作られているイタリア車。
実用性を重視するとドイツ車や日本車の人気が高いですが、イタ車ファンもたくさんいます。
では、中古車マーケットではどのような評価を受けているのか?
高く売るための情報としてまとめます。
イタリア車の特徴
実用性よりも、芸術品のようなスタイルやエンジン、走り味などを持っているのがイタリア車ですね。
独特のスタイルは日本車とは全く違うアプローチで作られた事がわかります。
私が乗っていたアルファロメオは便利なファミリータイプのセダンですが、サイドミラーの形はデザインにこだわった代わりに死角が多かったですし、内装はスポーティーでしたが、グローブボックスはきちんと閉まりませんでした。
実用性や誤差が無いクオリティーは日本車の方がだいぶ上でした。
でも、エンジンの振動や音は生き物みたいで、回すほどテンションが上がってきます。
走っていても、眺めても楽しいなと思える車はイタリア車が一番でした。
そんなイタ車はマーケットが少し小さいですが、顧客層はファンが多く、日本車とはあまり被りませんので強いニーズがあります。
フェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ、ランチア、フィアットなど、どれも独特の個性と魅力があって、中古車市場でも人気があります。
昔は故障が多かったり、店舗が少なくて修理も大変でしたが、今は普通の人でも乗れる車になり、環境も整ってきています。
故障も少なく、コンパクトな車種もありますので、オシャレなデザインのイタ車は、中古車市場で以前よりも幅広い人が乗るようになりました。
イタリア車の買取相場の状況
イタ車といっても、メーカーによって全然相場の状況が違います。
市場の台数が需要よりも大幅にある車種は、低年式でも新車に比べるとかなり安くなっています。
また、新車から3年〜5年後にぐっと下がった後は、普通の車のように穏やかに買取価格が下がっていく印象です。
フェラーリ・ランボルギーニ
フェラーリやランボルギーニは超高級車だと誰もが知っていると思います。
日本で一番知られているスーパーカーではないでしょうか。
もちろん、中古車市場の相場もかなり高いです。
台数が少ない希少なグレードで、コンディションが良い車は、買った時以上の価格で売られているものもあります。
モデルによりますが、10年前の車でも価格が全く下がっていない車種もあります。
ランボルギーニのムルシェラゴは古くても3000万円以上で販売されているものもあります。
こんな車に乗る人はお金がかかって大変と思われがちですが、大事に乗っていると、買った時と同じ価格で売れる事もあります。
そうなると、3年後に半額くらいになってしまう国産車に乗るよりも安いコストでフェラーリを楽しめるかもしれません。
中古車市場で人気があって、買取価格も高いため、スーパーカーの中ではお金がかからない方だと思います。
マーケットが安定しているこの2車種はとても売りやすい車種です。
マセラティ・アルファロメオ
マセラティやアルファロメオは、スーパーカーと違って基本は4ドアです。
スポーティーですが実用性もかなりありますし、便利で楽しい車です。
それなのに、このタイプの車は、買取相場の下落幅がかなり大きいです。
新車はすごく高くても、中古になった途端、買取価格は半額くらいになります。
理由はライバル車の多さにあると思います。
ファミリーカーで一般的なCセグメントやDセグメントは、BMW、ベンツ、AUDI、VWなど、超人気車がメインの実用車です。
夢を見るスーパーカーはイタリア車が強くても、実用車を求める人は夢や楽しさを車に求めていません。
質感やメンテナンス性を重視すると、イタリア車は立場が弱めになってしまいます。
マセラティはフェラーリのワクワク感をセダンでも味わえるいい車ですが、中古車相場は新車の半額以下ばかりです。
アルファロメオも似たような傾向で、日本車に比べて安値で売られています。
フィアット
フィアットのような小型車は、アルファロメオよりもまだいい方かなと思います。
コンパクトカーへの要望は、ミドルセダンほど高くないため、そこそこの販売価格で売られています。
それでも、国産車やドイツ車の強さにはかないません。
魅力的ではあるのですが、日本車の方がパーツは安いですし、ディーラーは多いため仕方ありません。
イタリア車を高く売るためには?
イタ車は少し特殊なマーケットなので、普通の中古車買取店だけだと高く売れるかわかりません。
そのため、イタリア車専門店、外車専門店を中心に、なるべく多くの業者に査定してもらうのがポイントです。
マーケットが小さい車は、業者によって買取価格がかなり分かれます。
買取価格の開きが2倍や3倍になる事もありますので、1社だけで終わらせるのは少し怖いです。
そのため、うちでは毎回7社程度の査定を受けるようにしています。
数多くの査定を受ける事で、安売りするリスクを回避出来する事が出来ます。