様々な色の車

車を下取りに出した時に言われたことありませんか?

「これは白だから評価は高めですね」
「この色は人気がないのでこの価格が限界です」

下取り査定では、人気がある色の方が、安定した価格で売却する事が出来ます。
では、人気の色はどうやって知ればいいのか?
誰でもその場で判断が出来るように、色選びの仕組みをまとめました。

車種別 人気色の傾向

普通サイズのファミリーカー
(白)(黒)>(シルバー)>(赤)(青)(黄)(その他)

普通のファミリーカーの場合、個性的なこだわりよりも、実用性が重視されやすいです。
そのため、誰が乗っても悪い印象が無い「白」「黒」は多くの人が選ぶ色で、人気はダントツになります。

「シルバー」は少し年配の方が選ぶ傾向にあって、白黒の次に選ばれやすいです。

「赤」「青」「黄」「その他」は、売れやすい色ではありません。
ただ、若い人が選びやすい車種の場合、原色系でも悪い印象はありません。

ハッチバック系の小型車・軽自動車
(白)(黒)≧(赤)(青)(黄)(明るい色)>(シルバー)(地味な色)

小型車は日常の足として使われるだけでなく、年齢層が少し若くなります。
実用性のある「白」「黒」だけでなく、「赤」「青」「黄」などの明るい色も好みで選ばれます。
人気が無いのは「シルバー」などの地味な色です。
それでも、小型車は色による格差がとても少ない車種だと思います。

女性向けの車
(白)(黒)=(赤)(青)(黄)(明るい色)>(シルバー)(地味・暗い色)

「白」「黒」と「赤」「青」「黄」の差はほとんどありません。
赤やピンク系、ベージュなども好まれやすいので、車種によっては、明るい色の方が人気になる事もあります。
女性向けの車種はカタログを見てもわかりますが、普通の車種には無い、やさしい明るめの色が採用されています。

高級ファミリーカー・SUV
(白)(黒)>>(シルバー)(落ち着いた色)=(赤)(青)(黄)(明るい色)

高級車の場合、「白」「黒」を選ぶ人がかなり多いです。
ビジネスの利用、接客、売却を考えて、通常の車種よりも無難な色を選ぶ人は増えます。
長期的にじっくり乗りたい車ファンよりも、新しい車種を数年で乗り換えていく人が多いので、売却を意識した色が選ばれやすいです。

スポーツカー
「白」「黒」「シルバー」「赤」「青」「黄」「その他」

スポーツカーは車種によって選ばれる色が全然違います。

例えば、フェラーリやアルファロメオ、なんとなく赤のイメージが強くないですか?
これは車のイメージカラーになっているので、パンフレットやカタログでも赤が採用されています。
そのため、新車で売れている人気の色も赤だそうです。
イタリア車の場合は派手な色も人気があります。

インテグラタイプRの場合、パールホワイトがタイプR限定色でした。
そのため、パールホワイトはとても人気があります。

スポーツカーは、車好きが個性を発揮するジャンルなので、自分好みの色を選ぶ人が多くなります。
それでも「白」「黒」は人気があるので、無難に考えるならこの2色がいいでしょう。

性別と年代別 人気色の傾向

年齢と性別

車の人気色は、買う人の性別や年齢によってだいぶ変わります。
上記の車種別の人気色をベースに、下記の年齢のイメージを合わせていけば、どの車種にも対応がしやすいです。

  • 20代〜:好みの色・かっこいい色>おやじくさい色
  • 30代〜:子供っぽくない色・大人っぽい色>おやじくさい色
  • 40代〜:落ち着いた色・大人っぽい色>派手な色
  • 60台〜:落ち着いた色・地味な色・無難な色・汚れにくい色>明るい色・派手な色

実用性重視 人気色の傾向

シルバーの車を買おうとしている男性

車に乗っていると、ボディに傷がついたりしますし、定期的に洗車をしなければいけません。
車を維持していくためには、メンテナンスが必要です。

「メンテナンスをあまりしたくないので、どの色を選んだらいいのか?」
好みよりも実用性を重視して、車の色を選ぶ選択もありますよね。

実用性から考えると、人気カラーの特徴は下記のようになります。

白系

傷やへこみ・汚れ:目立ちやすい

深い傷がつくと黒い線が入りますし、白いボディにダーク系の汚れがつくので、洗車の頻度は高くなるでしょう。

黒系

傷やへこみ・汚れ:やや目立つ

黒系に多い、光沢がある、つやのある黒の場合、
傷があると反射で目立ち、汚れがあると輝きを失うので、白系ほどではないですが、やや目立ちます。
マット系のブラックの場合は、艶が無いので汚れは目立ちにくいですが、傷ははっきりとわかります。

シルバーなど落ち着いた色

傷やへこみ・汚れ:目立ちにくい

ピカピカの状態でも落ち着いた色なので、傷や汚れはわかりにくいです。
多少汚れていても、洗車を後回しに出来るところは楽ちんかもしれません。

明るい色

傷やへこみ・汚れ:やや目立つ

白や黒ほどではないですが、鮮やかな色のため若干目立ちます。
それでも、平均的にメンテナンスはしやすいカラーだと思います。

下取り価格UPの為に、人気色にペイントするのはアリ?

車の塗装をしている男性

中古車の価値は、人気に大きく左右されます。
ボディーカラーには人気色・不人気色がありますから、人気があるカラーが高くなるのは自然な事です。
中古車市場を見てみると、ほぼ同じ条件なのに、ボディカラーが違うだけで、販売価格が2〜3割変わるような車もあります。

そんな時、「不人気な色だった場合、ペイントして人気色に変えてしまえばいいのではないか?」
こう考える事も出来ます。

ボディーカラーを全塗装する事は、果たして本当にお得なのか??

オールベイントの金額

ボディの全塗装にかかる費用は、車種や車の面積などによって上下しますが、相場が25~50万円位です。

金額以上に査定額がアップするのならいいですが、色だけでそこまでアップする車はほとんどありません。
1000万円以下の買取額程度では、メリットになる事はないと思いますし、高級車でもペイントがプラスになるかといえば微妙です。

オールペイントの所要時間

完了までに日数を要するという事も、忘れてはならないポイントです。
オールペイント完了までには、依頼から2週間~1ヶ月位かかりますので、待つ時間もデメリットです。
その間も中古車相場は変動していますので、この間に売却予定の車の市場価値が下がる事があります。
たった1ヶ月かもしれませんが、中古車市場は常に変動していて、車は古くなるほど価格が下がりますので、1ヶ月待つメリットはありません。

結論どう?

メリットはほとんど無いでしょう。

人気色に塗り替えたところで、買取価格が4,50万円UPするなら良いのですが、なかなかそういったケースは無いでしょう。
それと、オールベイントをした車として販売しますので、純正塗装の車よりも販売力が弱くなります。

下取りや買取のために、お金や時間をかけてまで、車の色を変える必要はありません。

まとめ

黒板で解説する男性

  • 白と黒
  • イメージカラー
  • 限定色
  • カタログのトップを飾る車の色

このあたりは人気になりやすいため、下取りに有利な色です。

車種別に把握するのは大変なので、街中の車を見てみるとわかりやすいと思います。
よく見る色、あまり見かけない色、車種によって違いがあると思います。
自分の車種をチェックして、よく見かける色はニーズが強い色だと思っていいと思います。

ただ、「この色はかなり少ない→この色をほしがっている人がいる→高価買取」
こんなケースもありますので、最終的には査定してみないとわかりません。

でも、下取りでは、そこまで車の色を気にしなくても大丈夫です。
少々不人気な色だったとしても、そこまで変な色でなければ、査定に対する影響は数%くらいです。
ボディーカラーは余計な対策せずに、そのまま売却してしまったほうがお得です。