ディーラーで新車を購入する時に、ほとんどの人が利用する下取り。
この便利なサービスの仕組みはどうなっているのか?詳細をまとめます。
車の下取りの意味とは?
自動車の販売店が行っているサービスの1つです。
新しい車を買う時に、今まで乗っていた車をその店に買取してもらう事、これが下取りです。
車を新しく買う時、今まで乗っていた車は手放しますよね?
新しい車と合わせて2台とも乗るという人は少ないと思います。
販売店に、「古い車はご自分で処分してください。」こう言われると困る方はたくさんいます。
今まで乗っていた車はどうしたらいいんだってなりますよね?
そのため、販売店は、「今まで乗っていた車は◯◯円で買取して、新しい車の購入価格から差し引いておきますよ」と提案してきます。
今まで乗っていた車を下取りに出すと、新しい車が安く買えますので、すごく便利なサービスですよね。
そのため、下取りは今でも利用者がとても多いです。
下取りは販売店側にもメリットがある
下取りは、車の購入者にとって、便利でメリットがあるサービスです。
下取りしてもらえるのかどうか、車を買う人にとっては重要な部分なので、大体どの販売店でも行っています。
もちろん、販売店側にも下取りを行うメリットがあります。
■新車購入のハードルを下げる
下取り価格を新車価格からそのまま値引きしますので、お客さんが新車を購入する時の金銭的なハードルを下げられます。
金銭的に購入を躊躇していた人でも、「ここまで安く買えるのなら買おうかな」と感じやすくなります。
販売店としては車が売りやすくなるメリットがあります。
■下取りでも稼ぐ事が出来る
販売店は下取りした車をどこかで現金化します。
新しい車が売れて、さらに下取りした車も売れますので、下取り価格によっては利益額をアップさせられるメリットがあります。
下取り価格はどうやって決まるの?
下取りに出した車は査定が行われます。
ディーラーはどのような基準で下取り価格を決めるのか?
基本的には「下取り価格表」というものを基準にして決まります。
この下取り価格表は、残念ながら一般の人が目にする事は出来ません。
この価格を参考に、実車の各部位をチェックしながら下取り価格を算出します。
別の方法として、系列の販売店などで中古車販売しやすい車種や年式だった場合は、独自の査定で高く下取りしてくれる事もあります。
中古車ショップなどで直接顧客へ販売する事が出来れば中間マージンがかかりませんので、下取り価格を高めにしてもきちんと利益を出せるようになります。
下取りは金額的にはお得なのか?
下取りはとても便利なサービスですが、金額的にはすごくバラつきがあります。
下取りに出した車は、通常、業者関係だけが参加出来るオークションに出品されます。
あくまで同系列の業者しか参加出来ないオークションのため、転売出来そうな落札価格でないとなかなか売れません。
落札価格は平均的に安めになりますので、下取り価格も安めになりがちです。
ただ、条件によっては下取り査定に力を入れてくる事もあります。
- 下取りに出す車がディーラーと同じメーカー
- 年式が新しい
- 走行距離が少ない
- 人気の車種
上記の4つを満たした時、下取りに対して意欲的な傾向があります。
中古車販売店も経営しているディーラーの場合、上記のような良質車は下取り価格もそれなりに期待が出来ます。
ただ、お得なのかというと、あまり期待しすぎても厳しいかもしれません。
これほどいい条件の車であれば、下取りでなくても、どの業者でも買取したいと思うからです。
高く売れそうな好条件の車は下取り一本に絞るのはもったいないと思います。
他社とも比較してみる事で、手元に残る金額は大きく変わるでしょう。
下取りは安いのに利用する人が多いのはなぜ?
自動車が普及するようになってから、世間では新車の購入が一般的になりました。
普通に考えると新車は高いのですが、一般家庭でも中古車を買う家庭は少なかったと思います。
日本は中古品を買う人が他国に比べて少なく、古くなった車を高く売ろうと考える人は更に少なかったと思います。
そのため長い間、車を下取りに出して買い替えをするのが普通でした。
今でも新車を購入して、古い車はディーラーに言われるまま下取りしている人はかなり多いです。
深く考えずに下取りに出す方は多いため、中古車業者に販売した方が高く売れるという情報を知らない人はまだたくさんいます。
たくさんの業者に一括で査定を依頼出来る、一括査定というサービスを運営している会社に聞いても、まだまだ認知されていないようです。
下取りしか知らない。これはすごくもったいないなと思います。
まだ利用した事が無いと面倒に感じるかもしれませんが、一度やってみると別に難しくありません。
下取りよりも一手間かかりますが、1日頑張って数万円〜十数万円得するのなら、やらない手はないと個人的に思います。