車を購入して満足している男性

車を購入する時、なるべくなら安くお得に買いたいですよね。
夏に買うと安いとか、年末が安いとか、色々な噂がまわっています。
実際は何が本当なのか?
色々な業者の話と実際の市場の傾向をまとめました。

車を安く購入しやすい時期は車の相場が動く時

中古車市場は人気や流行りなどで需要が大きく変わる時期があります。
その時の市場に出てくる台数が増減するタイミングを狙ったほうが、車を安く買うチャンスは増えます。

新しいモデルの車が出てくる時期を狙う

モデルチェンジをすると、それ以前のモデルの車が安くなる事があります。
新しいモデルは、内装やオプションなど、クオリティーが高くなっている事が多いため、ファミリーカーに近いほどニューモデルが人気です。
新車ディーラーも、その時はニューモデルをアピールして台数を稼ぐ勢いがありますので、値引きや金利など、何か優遇された条件が引き出せる事があります。

中古車の場合は車種によりけりで、旧モデルが安くなる事もありますし、ニューモデルが安くなる事もあります。
「モデルチェンジによってその車種に注目が集まる→古いモデルにも関心が集まり高くなる」という流れになる事もありますので、車種別にチェックしてみてください。

この時期は相場が変動しやすいため、安くなった車を手に入れるチャンスです。

なかなか売れなくて人気が無い車も狙い目

新車の販売台数が少なく、そのまま生産終了になった車は安く買える可能性があります。
人気の車と同じような利便性があって、性能も特別変わらないのに、あまり売れなかった車はたくさんあります。
売れる車があるかわりに売れない車も出てくるという事です。
そういった車は中古車市場でも安値になっているタイミングが多いため、コンディションがいい車を安く買うチャンスになります。

ディーラーの試乗車や展示車などの在庫車を狙う

ディーラーは試乗車や展示車をどこかの時期で売却します。
こういった車は走行距離数千キロで新車に近いのに価格は新車よりも1割〜2割くらい安いです。
タイミングが良ければいい車を安く買うことが出来ますね。
新しいモデルが出る時期はショールーム内の車や試乗車の入れ替えがあるかもしれませんので、ディーラーに行ってみるとお得な話が出てくるかもしれません。

季節から考える車が安く購入できる時期はいつなのか?

車が安く購入できるという噂が多い決算月やボーナス商戦。
この時期は本当に車が安く買えるのか?
結論、あまり大きな期待は出来ません。
会社によって方針が違いますし、セールの時期もだいぶ変わってきます。
1社に絞って狙うのなら有効だと思いますが、全体が同時に安売りする事はありません。

決算期

多くの会社が採用している決算期は下記の時期になります。

  • 年度末決算期・・・3月
  • 中間決算期・・・9月

この場合、2月一杯、8月一杯くらいの間に決算セールをしている事が多いです。
もちろん、これ以外の時期に決算の会社も多々ありますので、それぞれセールの時期は変わります。

では、決算の1ヶ月前からの時期だと本当に車を安く買えるのでしょうか?
結論、安くなるかならないかは会社の状況によって全く違います
その理由は会社の経理の事がわかると理解しやすくなります。

■安く販売したい会社の場合

この時期に値引きしても安く販売してくれる業者の場合、決算に向けた在庫調整や現金残高など、会社都合で数字をコントロールしたい場合が多いです。
企業にとって会計上の数字はとても重要ですし、税金の支払いもありますので現金も必要になります。
こんな時はセールやキャンペーンなどを使って、通常よりも大きな値引きにも対応してくれる事があります。

■特別安く販売したくない会社の場合

決算に向けて在庫調整や現金の必要性などを調整する必要が無い会社もあります。
そうなると、特別な事をする理由はなく、通常通り車を販売していけばいいわけです。
無理して安売りする理由は無いため、決算による値引きは特に期待出来ません。

中間決算期と年度末決算期はどちらの方が安いのか?という話もありますが、状況次第になります。
先ほど説明したように、会社都合で必要かどうかに合わせて安売りするかどうかを決めます。
これは車屋に限らず、全ての会社に共通する部分かと思います。

でもどちらかというと、安売りしているショップは少ない方だと思います。
中古車販売店の場合、安売りする理由は会社都合よりも中古車相場や在庫状況の方が強く影響を受けていると思います。
中古車市場に台数がとても多く、なかなか売れなくなってきたら値下げしたり、半年経っても問い合わせが無かったら値下げして売るなど、市場の需要と供給の方が大事です。

新車ディーラーも同じような感じです。
国内のディーラーの場合は特に販売する車の在庫をほとんど持っていません。
大体の車は納車待ちになりますよね?契約とってからメーカーに発注することが多いです。
そのため、在庫の事はあまり考えず、売上を上げる事に力を入れています。
もちろん、決算に向けて売上が足りないなど、何か事情があるかもしれませんので、安くなる可能性も残っています。

決算セールを利用した営業マンのテクニックもありますので注意が必要

車を買う時に、「決算セールだから今回特別このくらい値引きします」など、営業トークとして利用する事も出来ます。
一般の方は裏の事情はわかりませんので、営業マンの言い方で安く感じたり高く感じたり揺れ動いてしまいます。
後から考えると、そこまで買うつもりは無かったのに・・・という方もいますので、あまり乗せられないように考えて車を購入した方がいいと思います。

ボーナス商戦の時期はどう?

夏のボーナス商戦は6月7月、冬のボーナス商戦は11月12月になります。
家電量販店は大々的にやっていますが、ディーラーなどもボーナスセールをしている場合があります。

この時期は本当に車が安く買えるのか?
結論、少し期待は持てますが、そこまで安いかというと微妙です。

ボーナスの時期には、車を購入、乗り換えをする人が増えます。
そうした人たちをターゲットに、販売店は様々なキャンペーンやサービスなどをアピールします。
この時期は車屋にとって売りやすい時期のため、販売に力をいれてきます。
ただ、値引きに力を入れるかというと、そこは微妙なところです。

ボーナス時期は、みんな財布が潤っていますので、それほど安売りしなくても車は売れていきます。
そうなると、車屋にとって無理して値下げする必要がありませんので、安く買えるのかというと疑問があります。
もちろん、先ほどのように、会社都合でボーナス時期の売上目標が足りなそうな場合は、通常よりも値引きしてくる事があるかもしれません。

結果的に、相場の傾向を見ていると、ボーナス時期だからといって特別感は感じられません。
夏のボーナスも冬のボーナスも傾向は同じです。

年末〜正月の時期はチャンスがあるかも?

年末年始は社会がおやすみモードに入りますので、車の売買はかなり少なくなります。
12月は後半になるとだんだん休みモードになっていきますので、車が売れにくくなってきます。
メーカーも休みに入りますので納車がいつになるのかもわかりにくく、買う人は来年でいいか・・となってきます。

新車ディーラーには目標の販売台数があります。
12月前半に車があまり売れなかった場合は後半で取り戻したいはずです。
なかなかお客さんが来ない年末に訪問すると、ディーラーとしては確実に成約に繋げたいと思うはずです。
いつもよりも値引きをしたり、オプションをサービスにしたり、いい条件を提示してくる可能性があります。
極端な場合は、利益がほとんど0でも台数が稼げればいいという場合もあるかもしれません。

もし、あまり売れてないディーラーのようでしたら、新車を安く購入出来る可能性があります
中古車販売店の場合は、メーカーに対するノルマはありませんので、時期による影響はあまり感じられません。

月半ば〜月末はどう?

営業マンは大体月ごとにノルマが設定されていますが、数字は前倒しで出来たほうが営業マンも安心です。
出来る営業マンはいつでも数字をあげられるので余裕がありますが、営業が苦手で数字が悪い営業マンは月半ばを過ぎるとだんだん余裕が無くなります。
お客さんと接する事が出来た場合、なんとか成果に結び付けないと、1ヶ月で販売が0件になってしまうかもしれません。
そういったノルマを達成するために、普段より値引きしてでも売上を出したい営業マンもいますので、このタイミングに訪問するのは面白いと思います。

車を買ってはいけない時期はいつ?

車を買ってはいけない時期は特にありませんが、あえて選ぶのなら、在庫処分をした直後の中古車販売店です。
事情があって車を大量に売りさばいた後は在庫がないため、仕入れをする必要があります。
そんな時はいつもより安くても売ろうという理由はありません。

ただ、これは販売店によって事情がまるっきり違いますので、そういうタイミングに当たるのはレアなケースです。
そのため、時期は気にせずに気に入った車があれば交渉して購入した方がいいと思います。

新車ディーラーの場合は、在庫による影響があまり無いため、時期よりもその時の交渉次第になるでしょう。