パイプを咥えた車のイラスト

下取りや買取の査定に出したけど、「不人気車だからあまり出せませんね・・・」
こう言われてしまって、こんなに安いのならまだ乗るかな・・・と車を売るのをためらっている方は多いです。
でも、不人気車だから高く売れないわけではありません。
不人気車とは何なのか、下取りするとどうなるのか、ベストな売却方法など、車を上手に乗り替える方法をまとめます。

不人気車と判断される3つの要因

3を持つ人

  • 人気が無い車種
  • 燃費が悪い
  • 色が不人気

細かくは色々ありますが、大きく考えるとこの3つが不人気の原因です。

そもそも人気が無い車種

ライバルの存在が強くて不人気になった車はたくさんあります。

トヨタのWiLL VS、いすゞのピアッツァなど、デザインが未来を意識しすぎたためか、注目はされたけど売れませんでした。
ミツビシのミラージュも、ホンダシビックの存在に負けてしまい、性能は良かったのに影に隠れてしまいました。
FTOは今時貴重なリッター100馬力の2リッターエンジンでスポーツと落ち着きを併せ持っていましたが、インテグラタイプRが目立っていたためか、あまり売れなかったようです。

その車をあえて選ぶ理由が無かったり、ファミリーカーなら冒険になりそうな車は不人気になりがちでした。
そんな車の中古車はニーズが弱いため、相場は低めになっています。

燃費が悪い車

最近はエコな車が税金の面で優遇されていますし、昔の車よりもエンジン効率がアップしていますので燃費が良くなっています。
プリウスのようなハイブリッドカーが燃費の先駆けになりますが、今では普通のガソリン車が小排気量ターボ化して、ハイブリッド並に低燃費の車もあります。

燃費は排気量に大きく影響しますので、排気量が小さいほど燃料は減りにくくなります。
でも、排気量が小さいとパワーが小さくなるので、動きがもっさりしたように感じます。
そこで排気量を小さくしてもパワーを出せるように、ターボエンジンが見直されました。

ターボエンジンは、排気量が小さくても、タービンで強制的に風を送り込みますので、排気量がアップしたのと同じ効果があります。
エンジンが小さいままで、パワーアップして、燃費も良くなる、技術が向上したおかげでいい事だらけになりました。
スポーツ走行だと色々デメリットもありますが、ファミリーカーだとほとんどデメリットは無いと思います。
排ガス規制の影響もあって、色々なメーカーがターボエンジンにしていきました。

ファミリーカーでターボ化してきたのは2012年あたりです。
ターボ化する前のエンジンよりも燃費が1.5倍くらい良くなっていますので、古いモデルの車は不人気になりました。
もし車体が高かったとしても、維持費はだいぶ削減出来ますので、乗り換えが進んだ時期です。

古い車は燃費が悪く、税金も高くなっていきますので、中古車市場では相場が下がっています。
ディーラーの下取りや、中古車専門店の買取などもそれに合わせて安くなります。

不人気色で安くなってしまう

色は、車の形と同じくらい見た目に大きな影響があります。
車を選ぶ時、色は絶対に気にしますよね?それだけ誰もが気にするのが色です。
不人気な色は車種によって変わってきますので、タイプ別にまとめます。

高級セダン

4ドアセダンの高級車。レクサスやクラウン、ベンツ、BMWなど、大きめのセダンの場合、購入者の年齢は高めです。
白と黒は無難な色なので人気があります。
シルバーも汚れが目立ちにくく、無難な色なので、この年代が乗る車では好まれます。
不人気な色は赤や緑など、目立つものはあまり好まれないので、査定は安くなりがちです。

ファミリーカー

4ドアセダン、ミニSUVなど、一般の家庭でよく乗られているタイプです。
年齢層は若年層〜高齢者まで乗っているタイプです。
人気の色は、黒と白が一番で、青やシルバーが次にくる感じです。
色々な年齢層の人が利用するので、赤や緑なども若干ニーズがあると思います。
ニーズが少し分かれる分、色の影響は少なめです。

スポーツカー

2ドアクーペのスポーツタイプです。
年齢層は様々ですが、高齢者よりも、20代〜50代くらいが多いでしょう。
人気の色は、白、黒、青、赤、黄色、車種によって全く違いますが、明るい色でも大丈夫です。
不人気な色な、あまりパッとしない暗めの色でしょうか。(茶色や深緑など)
特に不人気という色は少ないため、色による影響は小さいです。

女性向けコンパクトカー

ラパンやミラココアなど、かわいいデザインでコンパクト、荷物も積めるし便利な車。
人気の色は、ピンクやライトグリーン、ベージュ、ライトブルーなど、明るくて優しい色が好まれています。
白も人気ですが、黒はあまり見た事がありませんので、人気が無いのかもしれません。

まとめ

どの車種を考えても、白と黒は強いです。
赤、青、黄色など、明るい色は車種を選びます。
一般的には、白と黒、高齢者も乗る車ならシルバーも追加、若者が楽しむ車ならそれ以外の色も追加。
大雑把に考えると、色の人気はこんな感じになりそうです。
ただ、下取りや買取への影響はさほど大きくありません。
買取価格が10%程度下がるくらいでしょうか。

色と下取り価格の関係ついては下記のページでより詳しくまとめています。

不人気車は下取りよりも中古車買取店が高い

不人気車の場合、同じクラスの車に比べて下取り価格は安くなります。
ディーラーは、下取りした車をオートオークションに出す事が前提なので、オークションの市場価値に合わせて下取り価格は決められます。
不人気車は売れるまでに時間がかかる事があるため、相場が低くなりがちで、下取り価格も低めになります。
そのため、不人気車を下取りに出すのはメリットが少ないなと感じます。

でも、中古車専門業者の場合は、下取りとは少し状況が違います。
中古車業者はそれぞれ独自の販売先を持っています。
個人のお客さんだったり、海外だったり、業者だったり、マニアックな販路を持っている業者もいます。
もう市場価値はほとんど無いだろうと思っていた車が、「業者にはお金になる事がわかっていた」から高い買取価格が出たという事は結構あります。
不人気車でも高く売れるチャンスがあるのが中古車専門業者の買取です。

こういう相場がハッキリとしない車の場合は、業者によって大幅に価格が違う事がありますので、そこは注意が必要です。

不人気車を高く売るためには?

不人気の車は中古車市場でも売れにくいため、買取価格は安いです。
ただ、不人気な車でも、価格次第では乗りたいと思う人が必ず現れますし、市場価値が全く無いわけではありません。
性能やコンディションと価格のバランスも大事です。

逆に、不人気車だからこそ、人気になるケースもあります
矛盾しているように感じますが、不人気のためにコンディションがいい車を安く買う事が出来ます。
安くて程度がいい車を買いたい人は結構多いため、不人気であるほど注目されて人気になる事もあります(笑)。
もちろん、それで売れるようになってくると、販売価格は高くなっていきますので、不人気車を売る時はタイミングも大事です。

では、いつ売ればいいのか?

愛車の車種が将来高くなるか安くなるかは誰にもわからないので、そこは考えないようにします。
わかっている事は、車は古くなるほど安くなるという事実だけです。
そのため、車は思い立ったら早く売る方がいいという事になります

では、どうやって売ったらお得なのか?

高く買ってくれる業者を予測するのは難しいです。
車の買取価格は、中古車市場の在庫状況や、業者の経営的な事情も絡むからです。
そのため、たくさんの業者に直接査定してもらい、積極的に買取してくれる業者に当たる機会を増やす事がとても効果的です