車を査定する時、業者は色々な部分をチェックしますが、主に重視しているポイントがあります。
中古車業者も、査定に費やす時間は限られていますし、現場でチェック出来る部分には限界がありますので、ほとんど見る項目が決まっています。
車査定の時に重要視される5つのポイントを詳しく解説します。
車種・グレード・年式・走行距離
中古車は主にこの項目で評価されているくらい、一番重要なポイントです。
業者もこの情報をメインにして、プラス査定、マイナス査定で評価しています。
当然ですが、グレードが高い、年式が新しい、走行距離が少ないものが査定には有利です。
この4つは車のコンディションに直結する項目なので重要視されています。
そのため、走行距離が少し多めでも、メンテナンスされていたり、信号が少ないエリアで乗られている車は、都心の車よりも傷みが少なく良好な場合がありますので、絶対評価ではありません。
車内
内装の汚れ具合を見られます。
具体的には、シートやフロアマットの黄ばみ等です。
喫煙車だと臭いや黄ばみが残るため、査定には結構影響します。
タバコを吸わない方は喫煙車だとすごく嫌ですよね・・・
タバコの臭いだけではなく、ペットの臭いなど、不快に感じる臭いが嫌いな人は多いため査定にマイナスです。
そのため、査定に出す前にお金のかからない範囲で、車内清掃や消臭をしっかり行う事が大事です。
香り系よりも消臭系でしっかり無臭にした方がベターです。
清掃は、フロアマット、床、シートを重点的にやります。
基本的には掃除機でゴミを吸い取り、その後汚れを拭いて消臭する流れです。
エンジン周り
オイル漏れが無いか、修理歴は無いか、故障箇所は無いかなどをチェックします。
エンジンルームを見ると、大体の情報がわかります。
重要部品のネジをまわした形跡があれば、事故車だと判断されます。
オイル漏れがあれば、どこから漏れているのか、車体の下にもタレているか、故障の具合をチェックします。
ここで出来る事はあまり無いですが、汚いエンジンルームよりも、綺麗なエンジンルームの方が、しっかりメンテナンスされている印象があります。
パット見だけでも綺麗にしておいた方が有利です。
オプション・装備品
カーナビ、エアロパーツ、ホイール、スペアタイヤ等も査定評価の対象です。
ディーラーの下取りの場合は影響が少ないですが、中古車買取店の場合はプラスになりやすいです。
いいパーツの場合は市場価値がありますので、取扱説明書や保証書など、製品が明確にわかるものがあるとベターです。
業者によってパーツの評価は様々ですが、中古車市場に合った装備品は好材料になります。
純正のエアロパーツやアルミホイールは特に査定にプラスになりやすいです。
もちろん非純正のパーツでも査定にプラスになる事も多いですが、好みが分かれやすい非純正パーツは査定にマイナスの影響を与える事もあります。
ただ、実際には業者が後から外してしまいますので、査定額がマイナスになるケースは少ないと思います。
■ナビ・オーディオ
純正だけではなく新しかったり機能性が高いものも査定にプラスになりやすいです。
例えば、別途購入する20万円くらいのナビが車についていたら、だいぶお得感はありますよね?
購入者にとってはプラス材料になり、車が売れやすくなります。
■純正オプション
サンルーフ、エアバッグ、電動スライドドア、フロアマット、サンバイザー、シートカバー、スペアキーなどの純正オプションも査定にプラスの影響を与える事は多いです。
ボディの状態
車のボディが綺麗であるかどうかによって、中古車の価値を大きく左右します。
一部が凹んでいたり、大きめの傷があったり、サビていたりしたら、買う人だって嫌ですよね?
見た目が悪いと売れにくくなるため、当然査定にも影響があります。
ただ、全てを綺麗にするのは業者レベルの技術や装備が必要になるかもしれませんので、簡単なサビと小傷だけ対応した方がいいと思います。
まず、サビはそのまま放置するのは塗装に良くないため、紙やすりで慣らしてボディペンで塗ります。
カーショップにボディ同色のペンが売られているはずなので、軽く塗っておくだけで大丈夫です。
小傷は研磨剤入りのワックスで磨くのがいいと思います。
洗車した後にワックスすると、ボディがピカピカになって、小傷はかなり目立たなくなります。
遠目に見ると新車のように輝くボディになりますので、見た目は大きく変わります。
ホイールも足元の印象が大きく変わりますので、綺麗にしておくとモデルカーのようになります。
同じ内容のものを業者に依頼する事は出来ますが、あまりコストをかけると意味がありません。
一般的に修理費は高く、査定アップでカバー出来る金額ではありませんので、1000円〜2000円くらいでやれる事をやっておくのがベターです。
下回り
タイヤハウスの裏側や、接続部分など、車のコンディションは下回りを見る事で色々わかります。
事故の形跡やオイル漏れなど、故障につながるものかどうかもわかります。
業者は下回りから多くの情報を得て、コンディションを評価しています。
ここはこちら側で対策出来るところはありません。
まとめ
- 車内の臭いがあるなら消臭する
- エンジンルームを清掃する
- 装備品の説明書を用意する
- 小傷とサビは1000円〜2000円程度で対処する
最後に、定期点検整備記録簿があれば用意しておいてください。
過去の整備状況が書かれている書類ですので、適切なメンテナンスをしてきたかどうかわかります。
これが無いと、メーター改ざんや修理歴が無かったとしても証明出来ませんので、用意しておいたほうがいいでしょう。
業者の査定士が車を見ている時間はそれほど長くありません。
大体15分、長くても30分以内です。
車の全てを現場で確認するのは無理がありますので、大事な部分を重点的にチェックしていきます。
そのため、こちらとしても、主要な部分だけ対策をしていけばいいわけです。
業者に査定してもらう時の注意点ですが、業者に嘘はつかないようにしてください。
重要な故障など、大きな問題があれば先に伝えるようにしてください。
業者はプロなので、チェックしている段階である程度は把握しています。
「他にも何か隠しているかも・・」と思われると、業者もリスクを感じて、後で何かあっても対処出来るマージンを取って査定を低めにする可能性があります。
あまりいい事はありませんので、誠実に取引するのが一番うまくいくと思います。