保安基準に適合しない改造をしている違法改造車。
昔よりもだいぶ少なくなりましたが、それでも騒音がひどい車はたまに見かけます。
車検に通らないパーツはたくさんあり、ライトな改造をしていると、気が付かずに違法改造だったという事もあります。
- どういった改造が車検に通らないのか
- 車検不適合車でもきちんと売れるのか
このあたりを詳しくまとめます。
違法改造車とは?
- ヘッドライトを青くしている
- 前照灯が点滅している
- フロントガラスやフロントサイドにスモークフィルムを貼っている
- 車体に突起物をつけている
- ウインカーの点灯が早過ぎたり遅すぎる
- マフラーを外したり穴をあけたりする
- 鋭い突起物があるホイール
- 車体からはみ出たリアウィングなどのパーツ
- タイヤを車体の外側へ出しすぎている
- 排気音が規定値を超えている
このあたりの不正改造車はよく見かけます。
上記に該当する車は基本的に車検は通りませんし、危険だと思われるほどの改造をしていた場合は、警察に止められる事もあります。
道路運送車両法というものがあって、これに違反すると、6ヶ月以下の懲役か、30万円以下の罰金になるようです。
参考サイト:wikipedia(国土交通省 道路運送車両の保安基準)
車検に通らない改造車は買取してもらえるのか?
車検に通らない車は、基本的にディーラーの下取りはNGです。
では一般的な中古車買取店などはどうなのか?
業者によっては断られる事もありますが、中には買取してくれる業者もいます。
中古車専門店の中には、普通の車から輸入車、過走行車、廃車寸前の車など、幅広く何でも扱っている業者は結構多いです。
少し車検に通らないパーツがあっても、中古の純正パーツに交換してから車を販売する事も出来ますし、改造車としてそのまま販売されるケースもあります。
パーツ1つ交換するだけで車検に通る車もありますので、車検に通るかどうかはあまり問題にはなりません。
ディーラーの下取りのように、決まったオペレーションでしか動けない業者は無理かもしれませんが、中古車専門店の場合は柔軟に対応しているショップは結構あります。
ケースバイケースで対応出来る業者は、色々な要素を総合的に考えて査定してくれますので、買取に期待が出来ます。
ただ、「そのままでは売れないと思われる改造」の場合は、パーツを取り外したり、適正化する手間がかかりますので、その分査定から差し引かれる可能性はあります。
結局。違法改造車は売れるの?
車検の条件を満たしていたほうがもちろんいいですが、満たしていなくても、車を売却する事は可能です。
違法かどうかというより、車体に価値があるかどうかが重要になります。
市場としてはニーズがあれば、柔軟な中古車ショップが買取してくれます。
車検に通らない改造車でも、使われているパーツに価値があれば問題なく売れますし、買う人も必ずいます。
スポーツカーは、排気系パーツで違法な車は多いですし、ホイールが少しはみ出ている車もたくさんあります。
それでも、中古車ショップの店頭にたくさん並んでいますので、結局は車次第というところになります。
「パーツの価値+車そのものの価値」
この2つが、しっかりとした価値を持っていれば、違法改造車だったとしても、問題なく売却できます。
ただ、パーツの種類は多すぎますし、どの車にどのパーツが適しているのか、マニアでもない普通の中古車業者にはわからないところもあります。
改造車の査定をあまりした経験が無い業者だと、その価値が解らず査定額が安くなってしまう事もあります。
そのため、改造車の場合は、一般車を売る時よりも業者選びが重要になります。