車を売却する場合、純正パーツの場合は、どの業者でもマイナス査定にはなりません。
販売する時にもあまり影響がなく、無難なパーツといえます。
業者によって意見が分かれるのは社外パーツです。
もちろん、純正でなくても、価値があるパーツはたくさんあります。
でも、パーツの価値をわかっている業者ばかりではありません。
中古車を買取・販売しているショップは、それぞれ営業の仕方が違います。
得意とする車種やジャンルはショップによって違うので、改造の内容にマッチする業者を探す事がポイントです。
基本的に中古車なので、車の買取価格は各社に差がつきますが、改造車の場合はより大きな差になります。
そのため、このページでは、改造車やチューニングカーなどの査定が出来る中古車ショップを前提にまとめていきます。
高く買取してもらえる改造車とは?
- 良いパーツを使っている
- メンテナンスされている
この条件を押さえている改造車は、基本的に人気が高いです。
もちろん前提として、修復歴が無いとか、走行距離が少ないとか、一般の車と共通の価値観もあります。
パーツの評価
パーツのメーカーや性能、装着している車種によって、有利なのか不利なのか変わってきます。
カーナビ・オーディオ
ナビは最近だとHDD搭載のもの、ネットに繋がるものが人気あります。
オーディオも人気ブランドのものや、新しいものはそれだけプラスになりやすいです。
- パナソニック
- イクリプス
- パイオニア
人気の機種トップ10を調べると、ほとんどがこの3社です。
5インチ〜9インチまで色々ありますが、総合的に7インチが多く、地デジをフルセグで見られるものが人気です。
でも、昔より価格帯が安く、トップ10はほとんどが10万円以下、5万円〜7万円くらいが多い印象です。
昔はいいナビは20万円以上だったので、ずいぶん下がりました。
カーナビ・オーディオは改造といっても、見た目はそれほど変わらないですし、さほど気にする人もいません。
より良いナビやオーディオに変えるというのは、誰にとっても嬉しいカスタムなので、ものによっては評価が上がります。
ただ、最近ではナビの価格帯が安いので、アップしたとしてもせいぜい1万円とか?あまり期待は出来なくなりました。
エアロ
エアロパーツにも人気のメーカーがありますし、査定評価に大きな影響があります。
走り屋系の車種が好むエアロ
もちろん車種にもよりますが、スポーツカーはエアロ装着率が高いですよね。
スカイライン、シルビア、86、レビン、トレノ、インプレッサ、ランエボ、シビック、インテグラなど、走り屋系に人気の車種ならエアロパーツは個性の1つです。
こういう車種の場合は、どんなエアロが装着されていても、マイナス査定になる可能性は低いです。
ドリフトをやりたい人は派手なエアロを装着している人が多いですし、サーキットなら機能的なエアロが好まれます。
どんなエアロでも、誰かしらニーズがあるくらい、多種多様です。
純正エアロや、メーカーチューンブランド(TRDとか無限とか)のエアロだと、嫌いな人は少ないので、査定には有利になるでしょう。
もしかっこ悪いものがついていても、こういう車を買う人は基本改造する人なので、嫌だったら交換したりします。
スポーツカーのエアロは、マイナス査定の心配がほとんどありません。
VIP系の車種が好むエアロ
セドリック、グロリア、クラウン、マジェスタなど、高級セダンもカスタマイズに人気があります。
一般的には、イカついエアロが人気です。
分厚いリップ、サイドスカートなど、車がゴツく見えるものがいいですね。
走り屋系ほどジャンルが分かれてないので、エアロの形とかそれほど気にしなくても大丈夫です。
大体まとまった感じであれば、専門店などできちんと評価してくれるでしょう。
マフラー
走り屋系の車種が好むマフラー
ドリフト系の車なら、マフラーの音は大きめ、少し目立つものが人気です。
2本出し、一本出し、砲弾タイプなど、雰囲気が合っていれば大丈夫です。
とはいっても、車屋はそこまで細かく分類しないので、見た目や音が悪く無さそうなら問題ありません。
サーキット系なら、軽量だったり、排気効率がいいもの、音がいいもの、チタンマフラーなどが人気です。
ストリートでも乗るような感じだと、そこまで尖ったマフラーだと売りにくくなるかもしれません。
ある程度うるさすぎず、ある程度スポーティー、こんな感じがベターですね。
以前、アクラポビッチという高性能なマフラーメーカーがあるんですが、チタンマフラーを装着した車を見かけました。
マフラーだけで80万円くらいする高級品です。
BMWのM3でしたが、車体価格を見ると、マフラーの分が上乗せされた金額でした。
かなり色々なパーツが交換されていて、一般の車よりも200万円くらい高くうられていましたが、しばらくしたら売りに出ていた車が無くなっていました。
きっと売れたんでしょうね。。
車種によっては、改造部分がそれなりにプラスになる事がよくあります。
VIP系の車種が好むマフラー
エアロと似ていて、いかついマフラーが人気です。
太い2本出し、4本出し、マフラーテールが跳ね上がっているもの、音が大きいものは人気がありますね。
街中でよく見かけると思いますが、かなり音量が大きい高級セダンがそのタイプです。
VIP車の専門店を見るとわかりますが、マフラーを交換していない車はほとんど無いので、純正でなくても全く問題ありません。
ホイール
ホイールは車と違い、年落ちなどがありません。
中古車は年数経過とともにどんどん価値が下がり、買取価格も低くなりますよね?
新車として買っても、10年も乗れば価格が大幅に下がってしまいます。
でも、ホイールには年式とか古いとか関係ありません。
アルミホイールやマグネシウムホイールなど、基本的に耐久性は高いので、新品か中古か、傷が多いか、そのくらいしか価格に影響がありません。
意外と古いホイールも人気があります。
ホイールは新しいモデルが出ると、古いモデルは生産されなくなります。
その生産されなくなったモデルが人気だった場合、古くなるほど手に入りにくくなります。
ほしい人が増えても、ホイールは減っていくので、プレミア価格になる事もあります。
そのため、ホイールは、古い新しいは関係ありません。
人気のメーカーや、傷が少ないなど、プラスな部分は見てくれるでしょう。
ノーマルのホイールや、ニッチなメーカーのものなら、そのまま売ってしまってもいいのですが、有名なブランドのものはアピールするといいでしょう。
- レイズ
- ウェッズスポーツ
- SSR
上記のメーカーは一般車でも人気がありますが、どのホイールでもプラスになるわけではありません。
レイズならTE37とか、鍛造で軽量化された高性能なホイールだったり、BBSのようなレースで使われているメーカーの高性能ホイールなら、査定に期待が持てます。
この価値観は業者によってだいぶ変わると思いますが、高いホイールなら査定に上乗せしてくれる可能性が高いです。
ホイールが付属した場合と、付属しなかった場合を聞いてみるといいですね。
価格によっては、ホイールだけ別売りした方が、だいぶお得になる事も多いです。
丁寧にメンテンナンスされている改造車は査定に有利
カスタムカーに多いのが、雑なメンテナンスをしてきた車です。
乱暴な走りをしたり、無茶な改造ばかりして、ろくにメンテナンスをしていない・・
結構多いパターンです。
こういう車は査定ではマイナスになる事が多いです。
車は、どのように乗ってきたか、メンテナンスしてきたかによって、車の走りや長持ち度が違います。
メンテナンスが悪いと、修理が必要な部分が増えますし、しっかりと走らなくなってしまいます。
エンジンをかけたり、走ってみると、わかる部分も多いんですね。
コンディションはとても重要です。
コンディションが悪い車は、お客さんが購入した後、修理やトラブルが多いでしょう。
ショップとしては、通常より安く売るしかないので、買取価格も安くなります。
でも、コンディションがいい車だと、お客さんが購入した後も、適度なメンテナンスでトラブル無く乗っていけます。
ショップとしても、通常よりも高く売れるので、買取価格も高くなります。
査定の時、普通の車でも確認しますが、ボンネットやトランクの端まで、きちんと細部まで確認されますので、なるべく綺麗に、よく見えるようにしておいた方が得策です。
ボディのヤレ、ネジの緩み、臭いなど、何か異変があると査定に影響します。
出来る対処は行ってから査定してもらいましょう。
高く売るためには社外パーツをどうすべき?
査定の時、「純正パーツには良い評価が付き、社外パーツに悪い評価が付くのか心配」
こう考えている人は多いですが、査定を行う業者やパーツの内容によってだいぶ結果が変わります。
社外パーツでも、純正パーツ並かそれ以上の価値を持っているものもたくさんありますよね?
うるさいマフラーとか、派手なエアロとかではなく、普通に使う事が出来るものであれば、基本的にマイナス査定にはなりません。
「この車は、◯◯社のエアロを使ってるからプラス△円ですね」
ドレスアップカーに強い業者だと、こんな感じでプラス評価になる事はよくあります。
一般の業者だと、社外パーツが付いていて得をした事はあまり無いですが、業者によってプラス評価をしてくれる事もあるので、事前に大体の内容を伝えてから査定してもらった方がいいですね。
ただ、パーツ単体で売却するのと、業者にまとめて売却するのと、どちらが高くなるかはわかりません。
パーツの相場がわかって、お得だとわかった場合だけ、個人で売ってしまえばいいと思います。
パーツを取り外して、純正パーツに戻して、パーツを売ってとなると、なかなか面倒ではあります。
そのため、色々な買取業者から査定を受けたのに、どの業者も改造した分を評価してくれなかった場合のみ、そういった方法にしてもいいかと思います。
改造車は純正パーツに戻してから売却した方がいい?
改造車は特殊なマーケットなので、一般の人が買おうと思わない車です。
そのため、社外パーツを純正に戻して、一般車として査定してもらう方法があります。
純正の車なら、どの中古車業者でもターゲットになりますので、安定した価格で売却しやすくなります。
ヤフオクや楽天オークションなど、個人間取引のオークションだと、パーツ単品でも良い値で落札される事があります。
他にも、車のブロガーはよく自分のブログにパーツ売りますって書いていますし、売れているようです。
パーツを自分で売るのはもう難しくない時代だと思います。
人気のパーツは結構高値で取引されているので、いいものなら全部売ると車より高くなる事もあります。
社外パーツの価値が高くても、実際に買取査定でそのまま上乗せされるわけではありません。
数万円の価値があるパーツでも、せいぜい1万円とか、上乗せされる金額は、パーツ単体の販売価格よりも安いです。
そのため、パーツを純正に戻してから売却するのが、一番お金が残る方法です。
純正パーツが無い場合は改造はそのまま?
「改造によって取り外した純正パーツを、売却したり捨ててしまったり、手元にはない」
私もこのタイプで、純正パーツを保管するのは面倒ですし、保管場所が必要なので、いつも廃棄していました。
こういう場合はどうしたらいいのか?
- そのままの状態で売却する
- 純正パーツを買って、元に戻してから売却する
この2つの選択肢があるわけですが、基本的にはそのまま売ったほうが得です。
純正のパーツが激安だった場合はいいのですが、パーツを探したり、取り付け・購入など、結果的にコストが高くなってしまう事もあります。
そのため、純正パーツをわざわざ買い戻すメリットはありません。
それなら、改造車を専門に扱う中古車業者をターゲットに、売却を考えたほうがいい結果になる事が多いです。
改造車の売却は業者選びが重要
エアロやホイールなど、良いものを使って、サスペンションも変えて・・・とお金をかけてきた愛車。
自分好みの状態に仕上げた改造車でも、業者によってはノーマル以下の値段でしか買取してくれない事があります。
改造車というのは、査定する業者の目利きや顧客属性がとても重要です。
普段ノーマル状態の車ばかりを見ている査定士と、改造車の査定経験豊富な査定士では、評価の仕方が大きく変わります。
中古車業者の方針や販売力によっても、買取価格は変わります。
そのため、改造車を売却する場合は、業者選びがとても重要になります。