軽自動車をピカピカにした男性

走行距離が多すぎる状態、すなわち過走行(多走行)の軽自動車は、買取業者の査定額にマイナスの影響を与えます。
とはいえ、走行距離がどのくらい査定に影響を与えるかというのは、車種によっても変わりますし、業者の査定基準によっても異なります。
そのため、多くの車種に共通する、走行距離の平均的な影響についてまとめます。

年間の走行距離の目安

1年間で10,000㎞が標準です。

例えば、走行距離20,000㎞の中古車があったとします。
トータルの走行距離だけ見ると、低走行車ですよね?
でも、新車購入からまだ1年しか経過していないのに2万キロ走行していた場合は過走行車という事になります。

「短期間で車に負担をかけている=故障の可能性が高まっている」という事で、査定額にマイナスの影響を与える事があります。
ただ、地方の場合は走行距離が多くても、信号が少なくてストップ&ゴーが少ないため、車の負担は少ないです。
年間走行距離も、乗られてきた場所によって評価は変わってきます。

トータルの走行距離の目安

軽自動車の場合、50,000㎞の走行距離を記録したら、過走行車気味とみられるようになります。
70,000~100,000㎞ぐらいになってくると過走行車扱いです。
普通車に比べて耐久性は劣りますので、走行距離には少し弱めです。

走行距離が多い軽自動車の買取事例

人気車種、年式が新しい、ボディ・室内の状態も良好、と高額査定になりそうな要素が揃っていても、過走行という条件が加わる事で査定額が大幅ダウンする事もあります。

◯スズキ アルトラパン X 4WD
2010年式 走行距離60,000㎞
→査定額 38万円

◯ダイハツ タント L
2009年式 走行距離50,000㎞
→査定額 45万円

◯スズキ ワゴンR FX CVT
2012年式 走行距離40,000㎞
→査定額 50万円

2014年に調査をした時の買取価格です。
いずれも同車種・同年式・同グレードの標準的な中古車に比べて、20〜30万円程度、買取価格が安くなってます。

軽自動車の走行距離が過走行でも高額査定は狙える?

愛車が過走行気味だからといって、売れない車なのかというとそういうわけではありません。
たしかに、走行距離が少ない方がプラス査定である事は事実ですが、過走行でも高く買い取ってくれる業者はいます。
軽自動車は中古車市場で人気が高いので、走行距離が多くても、他の良い部分を評価してくれる業者はたくさんいます。
業者によって、いい車の基準がそれぞれ違いますので、どんな車でも高く売るチャンスはあります。

上手に業者を探す事が出来れば、9年落ちの走行距離約100,000㎞のワゴンRが50万円以上になった例や、6年落ちで走行距離約80,000㎞のムーブが40万円以上で売れた例もあります。
低走行であれば良いというわけではなく、年数と走行距離が合っていない(乗らなすぎている)車は、逆にパーツが悪くなっている事もあります。